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【イベントレポート】8月5日開催 学部開設記念イベント「グローバル社会に貢 献できる人材とは?」

'12年11月5日 更新
8月5日、今出川キャンパスで、学部開設記念イベントとして、「グローバル社会 に貢献できる人材とは?」と題し、卒業生と新学部就任予定教員による座談会を開催しました。イベントの採録を掲載しますのでどうぞご覧ください。

同志社大学グローバル地域文化学部 開設記念公開座談会

2012年8月5日 今出川キャンパス明徳館1番教室

登壇者
八木 早希 氏フリーキャスター、文学部英文学科卒業
川勝 健司 氏認定NPO法人難民支援協会支援事業部部長
社会福祉士、法学部政治学科卒業
アンヌ ゴノングローバル・スタディーズ研究科教授
グローバル地域文化学部教授就任予定

世界に羽ばたく人材育成を目指して

社会経済が世界規模で急速に多様化・複雑化する中、同志社大学は来春、地域の文化・歴史・社会に関する学際的な知識を基礎に、グローバルな視点から現代世界が抱える諸問題を研究する「グローバル地域文化学部」を新設する。これを記念する公開座談会「グローバル社会に貢献できる人材とは?」(同志社大学主催、読売新聞大阪本社後援)が8月5日、同大学今出川キャンパスで開催された。情報社会の最前線やNPOで活躍する同大学卒業生と研究者が、グローバル社会で活躍する人材に求められる資質などについて活発に討論した。

様々な海外経験や大学での学びを通して得たものとは?

川勝
現在は、外国から日本に逃れてきた難民の支援活動に取り組んでいます。それまではヨルダンやパキスタン、独立前の南スーダンなどで小学校に井戸やトイレを建設する事業に携わっていました。私自身、幼少時代をメキシコやブラジルで過ごし、貧富の差の厳しさを目の当たりにした経験から、貧困や地域紛争、戦後復興をテーマに研究し、社会に貢献したいとの思いから、同志社大学で政治学を学んだ後、イギリスの大学院に留学しました。

ゴノン
母国フランスの大学に在学中、日本映画に魅了され、日本語や日本の経済を学ぶために来日しました。10年以上経った今も日仏の思考方法の違いを感じることがありますが、留学生や日本人学生と出会ったことで私の世界が広がり、”世界人“になったような気がします。大学では貧困や暴力、紛争、環境、エイズといった世界共通の問題について学生たちとともに取り組み、その解決に向けて政治・経済的状況、文化的背景を考察し、理解を深めています。

八木
私はアメリカで育ち、小学4年から6年までの3年間、韓国で暮らしました。こうした経験や、同志社大学での学びから得た英語と韓国語が話せるということが、就職や転職といった人生の転機において大きな”武器“になりました。現在はフリーキャスターとして活動していますが、東アジア情勢に興味があり、日中韓の3か国の関係や秩序が変化していく中で、「私は何ができるのか」を追求していきたいです。

グローバル社会に貢献できる人材に求められる資質とは?

ゴノン
グローバル社会とは、紛争のない平和な社会の実現に向けて、私たち一般人が遠い国で起きていることに関心を持ち、それらの問題を解決することに責任を感じて行動していくことだと考えます。また、世界全体の金融・経済危機に見られるように、グローバル化によってもたらされた厳しい現実にも、若い世代は目を向けなければなりません。知識と批判の精神を持って、その問題を解決する方法を自分たちで探してほしいと思います。

川勝
情報のネットワーク化などにより国と国の距離が縮まり、また様々な事情で色々な場所に人が移動しているという現実が、現代のグローバル社会を特徴づけています。海外で働いた経験から言えるのは、グローバルな人材とは国籍や人種が異なるということを理由に自分の心に線を引かない、ということです。世界のどこかで困っている状況があれば、「自分にできることを可能な限りやりたい」という気持ちや主体性を持って、積極的に行動することが求められています。

八木
仕事柄、英語や韓国語でインタビューすることがありますが、通訳を介さず直接、相手とつながることができる言語を持っていることで、国境や人種を超えたように感じる瞬間を持てることは誇りですし、グローバルな人材に近づいている実感もあります。言語という自分の引き出しを多く持つことで、自分自身がより自由になれるのではないかと思います。

グローバル社会を生きる若者への期待と新学部の学びの特徴

川勝
就職氷河期に加えて、海外の学生を積極的に採用する日本の企業が増えているという厳しい現実を、若い方には逆に大きなチャンスととらえてほしいと思います。日本の中にとどまらず、海外で働いてキャリアを積んでいくという選択肢もありますし、視野を広げていくことは限りない可能性を秘めています。

八木
グローバル社会は際限なく広がっていく大きな世界というイメージがありますが、大切なことはその中で「自分がやりたいこと」「自分は何ができるか」を考え、足元をよく見つめることです。グローバル社会でおぼれずに生きていくには自分の強みを持ち、それを言葉としてどう人に説明するかを学生時代に考える必要があります。そして、鳥の目(グローバルな広い視点)と虫の目(目の前の自分の強み)を持って、「私は何者であるのか」を追求していってほしいと思います。

ゴノン
世界には多様性と複雑性があり、グローバル化のプロセスの中で自分の社会をどのような形で構築していくのかを理解する学生を育てたいと考えています。そのために新学部では外国語を2言語以上習得することを求めており、様々な留学プログラムや国内外でのインターンシップを予定しています。学生にはこうした機会を通して自分の目で世界の多様性を確認し、外国での生活を体験することで、「自分は世界の中のひとりである」ということを感じてほしいと願っています。

座談会のタイトルである「グローバル社会に貢献できる人材とは?」という質問を八木早希さん、川勝健司さんにしました。お二人から色紙に直筆でお答えをいただきました。
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