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南北アメリカ地域 教員一覧

植松 茂男(ウエマツ シゲオ)

英語表記Shigeo UEMATSU
職名教授
主な担当科目英語関連科目
所属コース名アメリカコース
研究者情報研究者データベース「研究者情報」(オリジナルサイト)
植松茂男

学生へのメッセージ

 「大学に入るまで6年間も英語をやってきたのにききとりが苦手」とか、「英語が話せない」という話をよく聞きます。なぜそうなるか考えてみます。
 まずさいしょに、「生きてゆくために」英語だけを使って過ごした時間が、一体どれだけその中にあったでしょうか?英語の授業といっても中高では語彙・文法・読解に重点がおかれているために、日本語を使った授業が多かったのではないかと思います。
 また、何歳ごろから英語を始めたでしょうか?われわれの母語である日本語でも思春期を超えてから接すると、なかなかその方言独特の言い回しやアクセントの克服が容易ではありません。そもそも母語である日本語では聞き取りを「勉強した」という記憶がありますか?
 こうした「生きてゆくために」必要な言語操作能力は無意識のうちに身につくしくみになっているようです。周りを見渡してみると英語の会話で苦労している人は沢山いますが、日本語はほとんどありませんね。
 アメリカの移民は、到着したその日から「生きてゆくために」英語を習得してゆきます。しかしながら、大人と子供ではその習得の内容が違います。大人は子供より読み書き、必要なコミュニケーションの習得が一見速く見えますが、数年後には子供は徐々に英語母語話者のレベルに近づき、大人は大して進歩しません。年月が経つほどこの差は開いてゆきます。これは約半世紀にわたるアメリカ移民の英語習得の研究から明らかになりました。
 しかし皆さんは、移民の大人のように家族を抱え、明日の仕事を探す労働者ではなく、勉学の道半ばの大学生。外国語(英語)によるコミュニケーション力の養成や文化理解はこれからです。さらに知的好奇心を持って積極的に外国語(英語)を使うことで、日本語と同じく生涯、語彙や知識の獲得は続きます。是非一緒に学びませんか。

プロフィール(経歴、趣味、等)

 大学時代は文学部でドイツ文学を専攻していました。大学の講義を聴いているうちに、「英語だけではだめだ!」と感じたのです。ところが、ゼミで扱ったゲーテの『ファウスト』などはとても難しく、到底理解が及びませんでした。仕方なく、自分で読み始めたゲーテの紹介本というか、ゲーテの日常の言動をまとめた著作(心からゲーテを尊敬し、執事のごとく仕えた文学者エッカーマンが記録)『ゲーテとの対話』Gespräche mit Goetheは、今でも困ったときに手に取る愛読書です。卒業後、大阪府立高校の英語教師になりましたが、自分が英語をやり直すために大学院に再入学し、大学教員になりました。
 趣味は凝り性なものですから気がすむまで突き進みます。一時「ライカ」というドイツのクラッシックカメラに凝って、1925年以降のモデルを数十種類、全て入手し納得のいくまで使い込みました(もちろん、所有し続けるお金がないのでいつも買い換えです)。あとフィッシングとかクッキングも随分のめり込みました。また、古典落語にはまり、故桂米朝さんをはじめとする落語家さんのDVD(全集)やCD(全集)、上方落語を中心とした書籍をコレクションしています。日々のテレビのお笑い番組もリラックスするために欠かせません。変わったところでは、お天気の「アメダス」のフェチで、その日の最高・最低気温や降雨量・積雪量(深)が気になって仕方ありません。 

研究内容

 上記のアメリカ移民の英語言語習得が私の基礎研究ですが、大学教員になる直前に教鞭を執った帰国子女が通う中・高での経験も多くの研究課題を与えてくれました。同じ帰国生でも、条件(渡航年齢、滞在年数、通った学校、家族の言語使用状況など)によって、大きく英語力・日本語力に差が出るのです。アイデンティティーのあり方も一つではなく変遷します。英語力が身につかなかった帰国子女の存在や実態はあまり知られていません(本人が語りたがらないため)。
 さらに近年グローバル化により、世界中で早期英語教育が一斉に始まり、日本はアジアの中でも取り残されている状態です。このような現状を打開する一助になればと思い、早期英語教育の長期的効果の調査研究や、世界の外国語(英語)教育政策の比較などが現在の私の研究テーマです。


主要業績
  • 単著:"Long-Term Effects of Learning English" Springer (2015)
  • 単著:単著「英語学習と臨界期」 松柏社 (2006)
  • 共著:「国際的に見た外国語教員養成」東信堂 (2015)