こちらに共通ヘッダが追加されます。
  1. グローバル地域文化学部ホーム
  2.  > 教員紹介
  3.  > 教員概要・教員プロフィール
  4.  > アジア・太平洋地域 教員一覧
  5.  > 阿部 範之

アジア・太平洋地域 教員一覧

阿部 範之(アベ ノリユキ)

英語表記Noriyuki ABE
職名准教授
主な担当科目グローバル地域文化入門、
グローバル地域文化入門セミナー、
グローバル地域文化発展セミナーⅠ、Ⅱ、
グローバル地域文化専門セミナーⅠ、Ⅱ、卒業論文、
アジア・太平洋地域文化の多様性2(アジア・太平洋地域における文化の多様性)
中国語関連科目
所属コース名アジア・太平洋コース
研究者情報研究者データベース「研究者情報」(オリジナルサイト)
阿部 範之

学生へのメッセージ

 グローバル地域文化学部は、アジアやヨーロッパ、南北アメリカ、といったある地域の文化、または文化の摩擦や人の移動など、世界が共有する具体的な問題に対し、既に強い関心を持っている学生にとって、充実したカリキュラムが用意されている学部です。ただしこの学部は、まだ漠然とした興味や関心しかない学生も大いに歓迎します。むしろ、これまで海外にあまり目を向けていなかった人であればあるほど、日本とは異なる価値観や思想に触れることで、多くの発見や知的興奮を得ることができるのではないでしょうか。
 大学生活において未知のことに多く触れ、紆余曲折を経ながら自分の進むべき道を見出す過程というのは非常に有意義なものであり、大学における学びの一つのあり方だと私は思います。私自身、今の専門の研究をしようと決めたのは、大学生活も終わりかけの頃でした。大学一年生の時に、北京での一カ月の中国語研修旅行に参加したのが中国に興味を持ったきっかけでしたが、大学の学部時代の専門は全く別のものでした。それが趣味の一環として中国のフィルムを鑑賞した時にふと、中国映画には欧米や日本とは異なる独特の歴史的背景があるのではないか、という思いが生まれたのです。それは大学四年生のことでした。
 皆さんも何がきっかけで自分の将来が開けてくるか分かりません。何かを面白いと感じる気持ちを大事にして、多くの本に出会い、自分の足や目、耳で異文化に触れる機会を多く持つことをお勧めします。

プロフィール(経歴、趣味、等)

 2006年から京都で暮らしていますが、もとは東京生まれの東京育ちです。大学時代は映画を見たり、小説を読んだりして過ごす毎日でした。人類学のゼミに所属していましたが、自分には文芸研究の方が合っているのではないか、と感じたこともあって方向転換し、今に至っています。現在、映画鑑賞は仕事の一環になってしまい、時には退屈なフィルムに辟易することもありますが、映画の可能性を感じさせてくれる優れた作品と出会った時の喜びには、やはり格別のものがあります。
 私は中国映画を専門としており、その関係で、北京、上海、香港、台北などといった中華圏の各都市に足を運ぶ機会が多いですが、それは私にとって最も楽しい時間でもあります。研究のための資料を得ることの意義はもちろん、どこの土地も、行ってすぐに順応できるような居心地の良さが感じられるので、街を歩くだけでも楽しいですし、当地で味わう食事やお茶も大きな魅力です。特に留学していた上海は、土地勘もあるので、いつでもふらっと飛行機に乗って出かけて行きたい気になります。

個人ホームページ
ABE/ABU WEBSITE(オリジナルサイト)

研究内容

 中華人民共和国における映画の歴史を主要な研究対象としています。ある時期のフィルムの映像上の特徴に注目し、文献調査も行いながら製作者たちの意図、さらには映画をとりまく政治や社会の動きをも読み解き、フィルムに対する新たな視座を提示する、といったやり方で、中国映画史の実像に迫ろうとしています。研究活動の出発点は、張芸謀や陳凱歌などいわゆる「第五世代」監督が登場した1980年代の中国映画でしたが、徐々に関心は過去へとさかのぼり、最近は中華人民共和国が建国された1949年前後から1970年代に作られたフィルム及び当時の映画状況についての分析が中心となっています。この時期において、映画は政治イデオロギーの強い影響下にあったため、同時代の欧米や日本の映画との違いは大きく、グローバル化が進む中国映画の今の様相とも距離があります。
 映画ないし映像には、言語や文化の違いを越えたコミュニケーションが可能な部分も確かにあります。しかしそれと同時に、国家という枠が映画の歴史に大きな影響を与えてきたことも事実です。私はこうした角度から中国映画の歴史に注目しています。

主要業績
  • 「中華人民共和国映画史における戯曲映画の系譜」(『言語文化』第13巻4号、2011年3月)
  • 「『舞台の姉妹』の反時代性―中国映画と舞台芸術を巡るアプローチから」
    (『言語文化』第12巻1号、2009年8月)
  • 「中国映画史における政治と映像―文革期を中心に」(『一橋論叢』2004年3月号)