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アジア・太平洋コース 教員

コ ヨンジン

高 榮珍
英語表記 Young-jin KO
職名 教授
研究者情報 研究者データベース

学生へのメッセージ

 私は朝鮮半島で生まれ育ち、小学校から大学院まで韓国で、しかも、韓国で言う「国語国文学科」を卒業しましたので、日本とは殆んど縁がありませんでした。しかし、1991年に東京外国語大学へ交換留学生として来たことをきっかけに、日本に対する関心が芽生え、1997年にはより本格的に日本について勉強してみようと思い、再び来日することになりました。日本へ来てからは、それまで私が読みたかった本を手当たり次第に読んだり、また、大勢の良き日本の友人達に出会いもしました。そのお陰で、私の持っていた日本に対する「誤解」もずいぶん減りました。その結果、最近では、韓国人が日本に対して持っている誤解を、韓国に広く知らせなければならないという義務感のようなものを感じています。このような私の経験を皆さんと共有しつつ、また、新しい経験をも共に蓄積しながら、日本と韓国をつなぐ一筋の舫綱(もやいづな)になることができれば幸いです。

プロフィール(経歴、趣味、等)

 1960年韓国の済州島で生まれて、1983年2月に韓国の延世大学国語国文学科を卒業しました。同大学院に進学し、1985年に文学修士号を、1996年に文学博士号を取得しました。その間韓国で、延世大学をはじめとして、高麗大学、韓国外国語大学、仁川教育大学などで非常勤講師として教壇に立ちました。1997年に来日してからは、慶應義塾大学や一橋大学での研究員を経て、2000年4月に同志社大学に赴任して以来、ずっとコリア語を教えています。また、2009年4月から1年間、オーストラリア国立大学で在外研究を行い、そこで改めて感じた『ことばの多様性』について、今後どのように研究に取り組んでゆくべきか、現在模索しているところです。

研究内容

 主に済州島方言と北朝鮮の言語政策および、いわゆるコリア語の近代化に関心を持って研究しています。

主要業績

  • 「근대 한국어 연구의 성과와 과제(近代韓国語研究の成果と課題)」、延世大学近代韓国学研究所編、『한일 근대어문학 연구의 쟁점(韓日の近代における語学と文学研究の争点)』、ソウル:ソミョン出版、2013年。
  • 「해방 직후 북한에서의 한자 폐지에 대하여(独立直後の北朝鮮における漢字の廃止について)」、『식민지 시기 전후의 언어 문제(植民地時期前後における言語問題)』、コ・ヨンジン、キム・ ピョンムン、チョ・テリン共編、ソウル:ソミョン出版、2012年。
  • 「제주도 방언과 그 보존운동 재검토(済州島方言とその保存運動の再検討)」、『제주작가(済州作家)』第33号、済州:済州作家会議、2011年。
<翻訳>
  • 미쓰이 다카시(三ッ井崇)著、 고영진(コ・ヨンジン)・임경화(イム・キョンファ)共訳、 『식민지조선의 언어 지배 구조(植民地朝鮮の言語支配構造)』、 ソウル:ソミョン出版、2013 年。
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