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アジア・太平洋地域 教員一覧

錢 鷗(セン オウ)

英語表記Ou QIAN
職名教授
主な担当科目グローバル地域文化発展セミナーⅠ、Ⅱ、
グローバル地域文化専門セミナーⅠ、Ⅱ、
卒業論文、中国語関連科目
所属コース名アジア・太平洋コース
研究者情報研究者データベース「研究者情報」(オリジナルサイト)
錢 鷗

学生へのメッセージ

 文化・ポピュラー文化について、みなさんと感想をシェアできればと思っています。
 この20年、日本のポピュラー文化はアジアで非常に人気が高まってきています。「ドラえもん」、「ちびまるこ」、宮崎峻の数々の作品は、アジアの子供たちの記憶に深く残ることとなりました。しかし、日本のポピュラー文化の人気が高まると、メディアや政府、学者の一部も、急遽「21世紀型<ソフト・パワー>戦略」として、ポピュラー文化に「ソフト・パワー」を見出そうとします。だが、そもそもポピュラー文化は国家の「戦略」になれば、もう「ポピュラー文化」ではなくなります。これまで、「ソフト・パワー戦略」を待たずとも、日本のマンガ・アニメ、ポップ音楽、テレビドラマ、ファッションなどは、自らのメカニズムのみによって逞しく成長してきたのではありませんか。
 一方では、伝統文化を語ることは、昨今、これまで以上に敬遠される風潮がみえます。しかし、中国において日本への関心はこれまでになく高まっているが、多くの中国人が日本製の工業製品のみならず、日本の建築、インテリア、陶磁器、文具、料理、文学、映画、倫理などに惹かれるのは、その背後に日本の伝統文化に由来する洗練さ、繊細な感触、細やかな心理が息づいているからです。おそらく日本のマンガやポップ音楽に対しても同様でしょう。
 2010年、上海万博での建築家の安藤忠雄の講演は、人が入り切れないほどでした。中国で安藤がこれほど人気なのは、彼の建築がきわめて現代的でありながら、日本古来の伝統の良い点を随所に生かしているからにほかならない。グローバル化された産業文明の生み出す無味無臭の消費文化に依存した文化政策は、いずれ飽きられて顧みられなくなると思います。伝統から新たな想像力・創造力・インスピレーションを汲み取るグローバルとローカルの交錯点としての文化の交流こそ、これからのわれわれの目指すべき道ではないでしょうか。

プロフィール(経歴、趣味、等)

経歴
 1988年に来日。東北大学で一年間研究と日本語学習。1989年に京都大学文学研究科博士前期課程に入学、1994年同大学院博士後期課程修了。1997年京都大学にて博士(文学)を取得。1995年神戸大学国際文化学部外国人教師を経て、1997年から同志社大学言語文化教育研究センター専任講師、助(准)教授、教授、2010年よりグローバル・スタディーズ研究科教授、2013年よりグローバル地域文化学部教授となる。2002~2003、フランス国立社会科学高等研究院(EHESS)、フランス極東学院(EFEO)で在外研究。

趣味
特にありませんor多すぎ……好きなのは日本のことわざです。例えば:
話に花が咲く;
五つ神童、十で天才、二十歳過ぎればただの人;
子供叱るな来た道じゃ、老人笑うな行く道じゃ;
三度炊く飯さえこわしやわらかし思うままにはならぬ世の中……

研究内容

分野:近現代の日本と中国の思想、東アジア比較文化論
内容:
19世紀の後半から急速に確立された東アジアの人文社会科学の体系化に関する研究。必ずしも同時代的とはいえない西洋の知との衝突をとおして生成してきた東アジアの近代「知」とはなにかを考察する。交差するアジアの文化交渉に関する研究。

主要業績
  • 「義とはなにか、中国思想史を振り返って」『グローバル・ジャスティス研究入門(仮)』
    (ミネルヴァ書房)予定
  • 「學・智・人的理念——試論王國維與晚清興學育才的思想契機」『言語文化』第12巻第1号
    (同志社大学言語文化学会)
  • 「“哲学”への着眼点とその周辺―王国維と桑木厳翼をめぐっての予備考察―」
    『近代日中関係人物史研究の新しい地平』(雄松堂)