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アジア・太平洋地域 教員一覧

張 軼欧(チョウ イツオウ)

英語表記Yiou ZHANG
職名准教授
主な担当科目アジア・太平洋言語・文化論1(中国の言語と文化)、
中国語関連科目
所属コース名アジア・太平洋コース
研究者情報研究者データベース「研究者情報」(オリジナルサイト)
張 軼欧

学生へのメッセージ

 グローバル地域文化学部で何を学ぶのでしょうか。一言で言えば、私は、多様な文化に対する理解力と寛容さ、および自分で物事を思考し、判断する能力を養うことだと思います。昨今の日中を含む各地域間で起こっている様々ないざこざの根底には、相互理解と文化交流の不足があると日中両国で長く暮らしていた私の目にはそういうふうにも映っています。また、一部の新聞紙上に躍っている扇情的で狭隘なナショナリズムはまさに異なる文化に対する寛容さの欠如以外の何物でもないと感じずにいられません。IT技術の発達で瞬時に世界を駆け巡る様々な情報に流されずに、自ら考えて判断し、行動する人はいったいどのぐらいいるでしょうか。
 私は、文化の交流が人類の精神世界を豊かにし、また、現実の様々ないざこざの解決に役立つと強く信じております。
 若い皆さんに幾つかの言葉をお送りしたいと思います。
 中国には古くから「読万巻書、行万里路」という言葉があります。若い皆さんには、学校内での勉強や読書はいうまでもなく、現地に赴いて異文化を自分の肌で感じ見聞を広げることも進んでやってほしいと思います。
 もう一つは「天道酬勤」という言葉です。すぐに結果が出ず、また、遠回り道になるかもしれませんが、基礎を固めて寸暇を惜しんで幅広く勉学の努力をしてください。努力はかならず報われます。
 みなさんの健闘と成長を願ってやみません。

プロフィール(経歴、趣味、等)

 私は、孔子の故郷として知られる中国山東省に生まれました。東には歴史的にも名高い泰山があります。泰山は"五岳独尊"と呼ばれ、歴代の皇帝が封禅の儀式を行う場所として知られております。斉魯文化の色濃く残るこの地域で私は育ち、幼少より中国の伝統的な中原の文化を感じてきました。そんな私が始めて異なる文化に魅力を感じたのは大学に入ってからでした。大学入学に伴い山東省から南の地方に移り、まず受けたカルチャーショックは食文化の変化でした。小麦粉文化から米文化に変わり、慣れるには結構時間がかかりました。自分としては不思議でしたが、慣れてからは米文化に魅力を感じはじめました。来日してからは、日本の文化に触れ、大和民族の文化に魅せられました。どの国や民族にも固有の文化があると思いますが、いろんな異文化を体験したからこそ、自国の民族や文化の素晴らしさを深く理解する事ができるのだと思います。そうした過程において、新しい文化と出会い、新しい友達ができ、視野も次第に広げてゆき、自分の人生が豊かなものになっていくのではないかと思います。

研究内容

 明代を代表する文学様式として白話小説があり、その中でも『三言』は"中国古典白話小説の宝庫"と呼ばれています。私はこれまでに『三言』に登場する女性を分析する事により、当時の社会状況や教育、文化などを絡めて当時の女性の恋愛観や貞節観を浮き彫りにしようとしてきました。最近では分析する女性像を古典に限定せず、文学的側面や社会的側面を切り口にして、比較的近代から現代にかけての中国人女性像も分析してきました。今後研究してゆきたい対象は漢民族や少数民族の民間伝承です。
 文学や文化以外では中国語教育の研究にも力を入れております。外国の中国語学習者を悩ませる問題とその解決方法に興味があります。現在、上記の研究と並行して、教授法についての研究を進めています。

主要業績
  • 『明代白話小説『三言』に見る女性観』(日本学術振興会の助成金により出版)(中国書店、2007年10月)
  • 「小説『中国式離婚』におけるヒロインの人物像について」(『野草』第82号、2008年7月)
  • 「浅析"得"字补语的使用条件」(『中国語教育』第10号、2012年3月)