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ヨーロッパ地域 教員一覧

Anne GONON(アンヌ ゴノン)

職名教授
主な担当科目グローバル地域文化発展セミナーⅠ、Ⅱ、グローバル地域文化専門セミナーⅠ、Ⅱ、
卒業論文、グローバル・イシュー(シチズンシップ論)、フランス語関連科目
所属コース名ヨーロッパコース
研究者情報研究者データベース「研究者情報」(オリジナルサイト)

学生へのメッセージ

 若い世代に何を求めるか、といいますと、一言で言えば、知識と批判の精神です。最近テレビで金融危機に関するニュースが報道され、アメリカ、ヨーロッパで次々に経済的な力のある国の破綻が話題となっています。日本も危険だと言われます。専門家は、金融経済が支配するグローバル化というプロセスが進んだから世界の国はこういう危機状態になったと解釈します。若い世代はこういう危機状態になった世界の中で生きなければならないし、その問題を解決する方法を自分で探さなければなりません。最初に取り上げた知識と批判の精神は切り離せない重要な能力であると思っています。
 今まで学生は世界の貧しい人を助けたい、平和の構築に貢献したいというような優しい気持ちでグローバルイッシューを勉強してきました。たしかにその優しい気持ちは大事な動機です。しかし経済の厳しい仕組み、金融システムの恐ろしさを知らないと平和、貧困の排除を実現できる手段を考えられません。必要なのは人々のニーズ、彼らの苦痛、彼らの楽しみという一般の人々の立場に立って世界経済や政治の仕組みやその行き詰まりを批判し、古い習慣をやめることです。新しいアイデアを探し求めなければなりません。新しいアイデアを出すという役目は若い世代に与えられる時期がきています。

プロフィール(経歴、趣味、等)

 Bonjour. 私はフランス出身です。リヨン第二大学とパリ第三大学などの大学で修士と博士を取得した後、日本の文部科学省の奨学金を得て来日した。アジアや日本との出会いは偶然に起きたと言えます。映画祭で日本の映画を見ることができました。古い映画だった小津安二郎の「東京物語」や黒澤明の「七人の侍」などを見て感動しました。そこで描かれていた馴染みのない世界の雰囲気や漢字という文字は私を魅了してくれました。好奇心がわきました。またそれは日本語や日本の経済に関する文献を読むきっかけとなりました。そしてとうとう奨学金を得て日本で研究を進める事ができました。10年、20年日本に住んでいても私は日本人になっていませんし、なれないと思っていますが、純粋なフランス人でもなくなりました。それでは、私は何人であるか、本当に日本に住むことによって世界の人になったのではないかという気がします。

研究内容

 現在日本やヨーロッパ(欧州連合)をはじめ地球のレベルで考えるべきグローバルイッシューに関する研究をしています。グローバルイッシューとは例えば貧困の問題、暴力、戦争、環境問題、エイズ等の医療問題などです。特に私は女性や子供に対する暴力の問題やその問題に取り組み、国連をはじめ国際機関に訴えてそれを解決するように貢献しようとする市民運動を研究対象として取りあげています。暴力はどの国にも見られますが、子どもが暴力をふるわれたら成長が妨げられる上に、将来普通の生活を送ることが難しくなるため、重要なテーマだと思っています。
 理論的に言えば、私の研究は、市民社会論を再検討すると同時に、現在みられている世界のグローバリゼーションが私たちの日常生活でどのように獲得されているか、その獲得の過程を可能にする地球市民社会を分析することにあります。また諸個人の行動の総体が主権力の行使のなかに巻き込まれるという仕方を表したミシェル・フーコーの「統治性gouvernementalité」概念を使用しながら、地球で発展している市民社会が可能にした新しい身体的・知識的な実践を、私たちがどのような形で獲得できるかについて研究を進めています。

主要業績
  • From the Assurance of Fundamental Rights to the Main Goal behind a Strategy of Good Governance: the Shift in Meaning of "Human Security", Global Studies, 2, 2011 (with Emmanuel Gonon).
  • 共著:Le monde comme horizon, Editions Picquier, p.387、2009.(共著者:Christian Galan)
  • 共訳:ロベール・カステル『社会の安全と不安全—保護されるとはどういうことか』(同志社大学ヒューマン・セキュリティ研究叢書)萌書房、2009、pp.137.