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ヨーロッパ地域 教員一覧

松本 賢一(マツモト ケンイチ)

英語表記Kenichi MATSUMOTO
職名教授
主な担当科目グローバル地域文化発展セミナーⅠ、Ⅱ、
グローバル地域文化専門セミナーⅠ、Ⅱ、
卒業論文、スタディ・ツアー(ロシア語)、
ヨーロッパ地域文化形成特論3(ロシア文化の形成)、
ロシア語関連科目
所属コース名ヨーロッパコース
研究者情報研究者データベース「研究者情報」(オリジナルサイト)
松本 賢一

学生へのメッセージ

 皆さん、こんにちは。グローバル地域文化学部ヨーロッパコースに所属の松本といいます。恐らく皆さんとはロシア語やロシア文化の授業でお目にかかることになります。日本にいてロシアの言葉やロシアの情報に接することはまだまだ少ないと思いますが、ロシアでは日本の文化、それも伝統的な文化だけでなく、アニメや漫画、アイドル・グループなどのポピュラー・カルチャーにもとても興味を持っています。私は本来19世紀ロシアのドストエフスキイという作家の作品研究をしているのですが、彼の代表作『罪と罰』を土台にしてうまく利用したミステリーが2006年にロシアでは大人気でした。上巻と下巻に分かれていたのですが、上巻の表紙は陰鬱なドストエフスキイの肖像。下巻の表紙で使われていたのは何と日本のアニメ「犬夜叉」でした(ちょっと古いか)。どうして犬夜叉が表紙に使われているかというと、小説の最後の方で…いや、これはまずい。ミステリーのネタばらしは禁物でしたね。
 この小説を自力で読むためにもロシア語を勉強しよう、というのは半分冗談ですが、ロシアのことを語る際にまるで枕詞のように使われる「近くて遠い国」という言葉はもう古めかしいものになりつつあります。ロシアに閉鎖的なイメージを持つ人は多いと思いますが、向こうでははるかに貪欲に日本のことを知ろうとしています。また、私たちが思っているよりも多くのことを世界に発信しているのです。ロシア語を学び、ロシアについての正確な生の情報を受信し、このグローバリゼーションの進む時代にあの巨大な国がどういう問題を抱えているのか、私と一緒に学んでいきましょう。

プロフィール(経歴、趣味、等)

 大阪外国語大学、同大学院修士課程を修了後、1998年から同志社大学言語文化教育研究センターに着任。2013年4月からグローバル地域文化学部ヨーロッパコース教授。趣味を問われていつも困るほどの無趣味な人間です。仕事が趣味だと言うと厭味だし、読書が好きなのは職業柄当然だし、ただ、最近は遠ざかっていますが古本漁り(日本やロシアで)には一時情熱を燃やしていました。2006年には1年間ノヴゴロドという緑豊かなロシアの古都で研究する時間をいただいたのですが、帝政ロシア時代の首都サンクトペテルブルクにしょっちゅう出かけて行って古本屋廻りをしました。特に本の定期市(そういうのがあるのです)に屋台店を出している古本屋の老人(「アリガト」と「サヨナラ」だけ日本語がしゃべれます)には結構珍しい本を回してもらいました。しばらく会っていませんが、彼が懐かしいというよりも、私が行かないうちにあの老人の手から面白い本が別人の手に渡ると思うと…

研究内容

 19世紀ロシアの文豪F.M.ドストエフスキイの作品を研究しています。若い時には彼の最後の長編『カラマーゾフの兄弟』や初期作品を扱っていましたが、その後『罪と罰』やその他の作品、汎スラヴ的傾向の研究などに移り、現在は、日本でも本国ロシアでもあまり言及されることのない『未成年』という作品の研究に取り組んでいます。アルカーヂイ・ドルゴルーキイという複雑な出生の「未成年」が、自分の実の父(貴族)、戸籍上の父(元農奴)、そして周辺の人々と接触する中で、成長していく過程を、彼自身の回想記録という形で書かれた作品です。研究は遅々として進みませんが、毎日のように大学で実物のアルカーヂイ君やアルカーヂイさんと顔を合わせているので、これも勉強の内と思うことにしています。

主要業績
  • 「二つの十字架と二つの錯誤―『罪と罰』のある細部に関して-」ロシア語ロシア文学研究16 1994
  • 「ドストエフスキイにおける<братство>の概念について」言語文化6-2 2003
  • 「ドストエフスキイ『未成年』における<благообразие>について」言語文化11-2 2008