アジア・太平洋コース

アジア・太平洋コース 阿部 範之 准教授

躍動するアジア・オセアニアから世界の今、
歴史、未来について考えよう。

 みなさんは「アジア」と聞いてどんなことを思い浮かべるでしょうか。グローバリゼーションが進展する今日、アジア・オセアニア地域は、かつてのイメージとは異なり、世界経済の一大センターの地位にあると言っても過言ではありません。しかし経済発展や近代化に伴い、ローカルな社会や文化は、急激な変化にさらされてきました。その一方、隣接する地域間で抱える葛藤は今も残り、時にそれは政治的対立、さらいは紛争といった形で顕在化しています。
 こうした課題に、私たちはどう関わっていくべきでしょうか。本コースでは、アジア・オセアニア地域の各国の情勢だけでなく、文化衝突、歴史認識、民族移動、国際関係論などについて最新の知見を取りいれ、多角的に考察を行いながら、解決の方法を探っていきます。こうした学びは、私たちのあるべき未来を構築することへとつながるはずです。
アジア・太平洋コース写真(中国)
アジア・太平洋コース写真(韓国)

Student’s voice

アジア・太平洋コース 2018年度生 梁川 鈴佳さん

アジア・太平洋コース_梁川鈴佳さん

マオリ文化と熊本県水俣での表現者との出会い、そして表現者としての私

 16歳のときニュージーランドに留学し、マオリの方々と友好的な交流をしたこと、そしてホストファザーがマオリの精神を敬愛する彫刻家であったことから、マオリ文化に関心を抱くとともにマオリ文化を研究したいと熱望し、オセアニア文化の講義が開講される本学部に進学しました。
 1年次生で再びニュージーランドに留学しました。芸術が個人と国民のアイデンティティとして確立されるニュージーランド。芸術を通して認識されるマオリ文化の独自性や精神性に魅了され、マオリ芸術特有のモチーフやポウナム(グリーンストーン)から放たれる輝きに生命力や心の安寧、パワーを感じました。また2年次生で受講した熊本県水俣市でフィールドワークを行う「グローバル地域文化教養セミナー13」で、多くの表現者と出会いました。彼ら彼女らの多様な表現は、水俣病と水俣の地に長年向き合い、自己を問うことで深みを増すのだと実感しました。
 私自身10歳から書道を続けており、一人の表現者として自己対話し、私の伝えたい思いを手へ筆へ紙へと投影します。マオリ文化との出会い、水俣での表現者との出会いを糧に、私は現在もこれからも、マオリ文化の表現者を研究テーマに、表現者とは何か、書道を通じて、そして本学部の学びのなかで追求します。

アジア・太平洋コース 2017年度生 田中 万里奈さん

田中万里奈さん

「他者」に寄り添える存在に

 私が本学部を選んだ理由は、アジアの文化と言語に興味があったからです。とりわけ、中華圏への関心が強く、それに関連する幅広い分野の授業が開講されていることや、充実した留学制度があることから、深い学びができると考えました。
 アジア地域に関する授業を中心に受けてきましたが、興味のある他コースの授業も多く取ってきました。自らが関心のあることをとことん学べるのがこの学部の特徴だと感じています。セメスタープログラムではカナダに留学し、英語の勉強だけでなく、多様な国籍の方と交流することで、異文化に触れる貴重な経験をすることができ、かけがえのない友人を得ることもできました。この秋からは台湾へ派遣留学の予定です。卒業研究のテーマである台湾における日本統治期の名残について、現地で研究を深めようと考えています。
 将来は、アジア地域で活躍していきたいと考えていますが、何よりも本学部で学んだ「物事を多角的に見る力」を忘れず、どんな時でも「他者」に寄り添える存在になりたいと思います。

卒業生の声

アジア・太平洋コース 2021年卒業 河﨑 星音さん

アジア・太平洋コース_河﨑星音さん

刺激的なGR学部

 卒業後は外航海運事業を営む会社に就職予定です。在学中に海外経験が求められることがグローバル地域文化学部の大きな特徴であり、好奇心旺盛な学生が集う刺激的な環境でした。私も仲間に負けじと、内閣府主催の世界青年の船事業への参加や、スペインで800㎞の徒歩の巡礼の旅を行うなど様々な体験を通して、「国を越えて人と関わる事」に関心を持ち、世界を股にかける仕事である海運の業界を選びました。
グローバル地域文化学部で培った「他者に寄り添う想像力」を持ち続け、世界をフィールドに活躍していきたいです。

アジア・太平洋コース 2019年卒業 上田 真里奈さん

上田真里奈さん

多文化共生への思いを伝える

 私は現在、新聞記者として働いています。担当する京都府中西部の地域では近年、訪日観光客に加え、結婚や就職を機に移住する外国人の数も右肩上がり。日本語教室や、多文化共生の催しの取材に出向くと、さまざまな国にルーツのある住民と話す機会があります。言葉や文化の違いから、時には生きづらさを感じている彼らの話に耳を傾け、紙面で伝える上で、GR学部で培った語学力や、広い視野を持って課題を掘り下げる力が仕事に活きていると実感しています。

卒業論文テーマ