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GとRをつなぐ(国内でのグローバル体験)

国内でのグローバル体験
~「グローバル地域文化学の実践」と「グローバル地域文化学の発信」

グローバル地域文化学部の学びの到達点である、世界の惨状や人々の哀しみに感応し、希望ある共生社会を構築するためには、海外経験を積むことに加え、より身近な「他者」への共感力を育むことが必要です。こうした共感力と構想力、今後より一層必要とされる課題発見力と成果の発信力、そこで必要とされる主体性、協調性、コミュニケーション力は、座学からだけでなく、現場(フィールド)において試行錯誤の末、実践的に鍛え上げられる能力です。
これを踏まえ、グローバル地域文化学部では、ディスカッションや日本国内での実践活動、成果報告等から構成される科目「グローバル地域文化学の実践」と、この科目で獲得した経験や能力を応用して、英語を使用して発信するスキルを養う科目「グローバル地域文化学の発信」を設置しています。

グローバル地域文化学の実践(GRエクスペリエンス)

日本国内において、グローバル化する社会の様々な課題に向き合う経験を主体的に積むことができる実践系の科目です。

  • グローバル地域文化学の実践1
    (GR エクスペリエンス)
    【水俣で厄災の記憶のいまを歩く】

    南九州・不知火海周辺地域で起こった水俣病は、多くのひとにとって四大公害病として「しか」知られておらず、過去のできごとであり、遠い存在であるだろう。とはいえ、人生、家族、友人、地域社会、自然……理不尽にも、こうしたものをすべて台無しにされた受難。その受苦的経験に、どのように寄り添い、それをどのように理解し、またそれをどのように伝えてゆくことができるのか。この問いは、けっして過去のものではない。水俣病を事例として、そこに生きていた/生きているひとたちに出会い、向き合うなかで、厄災の経験と記憶の文化についての考えを深めるとともに、共生社会を構想するための課題を考察する。水俣病は、遠く、また近い。不知火海の美しい自然と人々の暮らしについて学びながら、「グローバル」と「地域」の関係性に思いを馳せつつ、〈過去と未来のあいだ〉にある水俣をフィールドワークする。

  • グローバル地域文化学の実践2
    (GR エクスペリエンス)
    【奄美で考える多様性と持続可能性】

    鹿児島市から南に約 400km、沖縄にほど近い奄美大島は、固有種や絶滅危惧種が生息する生物多様性の島であるともに、島に流れ着くゴミやハブの駆逐など、人と自然環境をめぐる諸課題を浮き彫りにする島でもある。また、琉球王国/鹿児島県/沖縄/アメリカによる支配と統治の歴史とともに、独特の言語や信仰を残しながら都会から遠く離れた日常を送る人びとがいる。こうした奄美の歴史・文化・自然・環境を学んだうえで、「グローバル」かつ「多文化」なイシューが交錯する奄美でのフィールドワークを通して、「日本」のなかの多様性と出会い、持続可能な生き方を考える。

  • グローバル地域文化学の実践3
    (GR エクスペリエンス)
    【子どもの権利とウェルビーイング】

    人権の分野で重要な役割を果たしてきた欧州評議会は、子どもの権利を保障するための取り組みも活発に展開してきた。これらは子どもの人権保障に向けたグローバルな歩みにも大きな影響力を与えてきた。本科目では、欧州評議会との連携のもとで、子どもの権利にかかわる実践活動に従事する機会を得ながら、子どもの権利保障をめぐる歴史や理念と現実を掘り下げて学ぶ。具体的なテーマとしては、子どもの性搾取・性虐待をめぐる問題に焦点を当て、性虐待防止を目的とした絵本教材の日本語翻訳ならびに出版を行う。さらに、その成果をふまえて国内でのアウトリーチ活動にも参画する。

  • グローバル地域文化学の実践4
    (GR エクスペリエンス)
    【多文化×映像フィールドワーク】

    自文化と異文化といったボーダーを乗り越えるべく、「多文化な日常」をキーワードに、受講生が文化の担い手や人と人をめぐる多様な関係性の中に参与しながら、異文化の日常を経験し、そこで見えてきた課題をもちよりつつ、映像による多様な解釈と表現の可能性を探る。具体的には、映像フィールドワークの手法を用いて、在日外国人を含め、暮らしの中に息づいたさまざまな文化や価値観(食、宗教、言語、ジェンダー等)、人との関係性(つながり、サークルや自助グループ等)を動態的かつ複眼的に捉えることによって、固定化した文化や他者のイメージを乗り越え、日常の中から多文化共生を考えていく。

  • グローバル地域文化学の実践5
    (GR エクスペリエンス)
    【移住者支援とエンパワーメント】

    日本社会に生きる移住者(移民・難民を含む)が地域と繋がるための「場」を創出し、 相互理解や交流を深めることに加え、彼・彼女らの経験を生かす機会について共に構想する。そのために、まず日独の移住者 の歴史や現状について学び、これまで行われ、また、現在行われている支援活動を検討・比較した上で、移住者のエンパワーメントの方途について考案し、実現することを目指したい。

グローバル地域文化学の発信(GRプロジェクト)
※スタディ・アブロード科目

身近なグローバル・イシューについて英語で発信する力を身に着けることができるプロジェクト型の科目です。

受講生は「グローバル地域文化学の実践」で得た経験をもとに学術的な関心を掘り下げ、学生間の協働においてプロジェクトのテーマ設定やリサーチを主体的にすすめる。また、学術的な研究発表のフォーマットにもとづいて、プロジェクトの成果を英語で発表する。多様な背景を持つ人々と関わりながら課題に取り組むことで、身近なグローバル・イシューについて英語で発信し、議論する力を養う。

学部の特長
GとRをつなぐ
学びの環境
人材養成目的とポリシー
自己点検評価報告
教員・学生インタビュー