2025年度イベント報告
| 2025/11/27 | 2025年度第3回グローバルキャリアトーク「海外でビジネスをする!」を開催しました |
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| 2025/11/26 | 2025年度同志社大学グローバル地域文化学会学術講演会「被爆80年――写真はいかにして忘却に抵抗するか」を開催しました |
| 2025/11/05 | 2025年度同志社大学グローバル地域文化学会小規模講演会「ウクライナ文化講演会『ウクライナは滅びず―国家誕生のルーツを辿る』」を開催しました |
| 2025/10/31 | 2025年度同志社大学グローバル地域文化学会小規模講演会「サン=シモン 没後200年―今、問われているもの―」を開催しました |
| 2025/10/20 | 2025年度同志社大学グローバル地域文化学会小規模講演会「大島紬の未来」を開催しました |
| 2025/7/3 | 2025年度第2回グローバルキャリアトーク「国際機関で働く!」を開催しました |
| 2025/5/29 | |
2025年度第3回グローバルキャリアトーク「海外でビジネスをする!」を開催しました
2025年11月27日(木)14時から15時に志高館SK118教室にて第3回グローバルキャリアトークを開催いたしました。
今回は出光興産株式会社より4名の社員の方をお招きし、「海外でビジネスをする!」をテーマに、海外で現地の人びとと働くことの意義、そこで直面する多様な課題、そして留学経験によって培われた能力などについてお話しいただきました。
講演では、つぎのような印象的なメッセージが共有されました。
「多様な価値観がある社会において、『違う』ということを受け入れる力」
「留学で培った語学力だけではなく、『自己完結能力』と『専門性』が現在の自分の土台になっている」
「海外で働くことで、俯瞰する視点が求められ、自然と視野が広がり、マネジメント能力も養うことができる」
冒頭では出光興産の事業概要をご紹介いただき、続くパネルディスカッションでは、実際の海外経験を交えながら、グローバル人材に求められる素養や、現地スタッフとの協働、さらには同志社大学との相性などについて、具体的な事例をもとにご説明いただきました。
最後には学生から多くの質問が寄せられ、それら一つ一つに丁寧にご回答いただきました。
同志社イヴ祭開催による休講期間中にあたり、静かな烏丸キャンパスではありましたが、多数の参加がありました。就職活動や留学を控える学生にとっては、世界を舞台に活躍されている方々のお話は大きな刺激となり、今後の進路を考えるうえで非常に有意義な機会となったようです。
2025年度同志社大学グローバル地域文化学会学術講演会「被爆80年――写真はいかにして忘却に抵抗するか」を開催しました
2025年11月26日(水)15時から17時に志高館SK112教室にて、写真家の土田ヒロミさんをお招きして、グローバル地域文化学会学術講演会「被爆80年――写真はいかにして忘却に抵抗するか」を開催しました。
土田ヒロミさんの「ヒロシマ三部作」:
・被爆体験記『原爆の子』への寄稿者のその後を撮影した「ヒロシマ1945ー1979」
・被爆地の景色を定点撮影した「ヒロシマ・モニュメント」
・原爆資料館所蔵の被爆者の遺品を撮影した「ヒロシマ・コレクション」
土田さんは一貫して忘却に抵抗するための写真のあり方を追究してこられました。ご講演では、日常を撮ることによって過去と現在のつながりを想起させるとお話になる一方で、そうした際に生じる倫理にも触れられました。
静かな眼差しから、忘却に抗う営みをどのように支えてきたのかが伝わってきました。
本学部が掲げる「人々の哀しみに感応しつつ世界の諸問題を研究し、希望ある共生社会を構想する」という理念とも響き合う、深い示唆に富む時間となりました。参加者それぞれが、自分の生きる時間や記憶との向き合い方を考えるきっかけにもなったように思います。
ご登壇いただいた土田さんに、心より感謝申し上げます。 (写真 左:土田ヒロミさん 右:清水穣GR学部教授)
2025年度同志社大学グローバル地域文化学会小規模講演会「ウクライナ文化講演会『ウクライナは滅びず―国家誕生のルーツを辿る』」を開催しました
『ウクライナを知るための65章』(明石書店、2022年)、『ウクライナ文化の挑戦: 激動の時代を越えて』(幻戯書房、2025年)の執筆・編集など、ウクライナ戦争開始後もウクライナ研究の第一人者として数多くの著作により、ウクライナ文化・文学について啓蒙的な活動を続けている原田義也先生(明治大学兼任講師)をお招きして、今回はウクライナ国歌にまつわる話を聞きました。ウクライナ問題に関する多方面の研究・考察は多くされているものの、実際に日本で今回のウクライナ戦争前からウクライナ語を使いながら研究をしてきた研究者はほんのわずかで、その意味で第一回ウクライナ研究会賞受賞などウクライナ研究の中でも高く評価されている原田先生のようなウクライナ語に基づく研究を長年続けてきた方を呼んで話を聞くことには大きな意義がありました。過去にもGR小規模講演会ではウクライナ人研究者のオリガ・ホメンコ先生(現オックスフォード大学フェロー)をお呼びしてウクライナ文化についての啓蒙的講演をしてもらったことがあり、今回日本国内でウクライナに関する講演を多く行っている原田先生をお招きして、ウクライナ国歌の成り立ちなど文化に関する基礎的知識を確認することは、戦争というグローバルな文脈の中で地域についての理解を深めるという意味で、教職員のみならず、学生にとっても混迷を極める現在を理解する手助けになったと言えます。講演後は参加者からの質問もあり、より理解の深まる議論が行われていました。
2025年度同志社大学グローバル地域文化学会小規模講演会「サン=シモン 没後200年―今、問われているもの―」を開催しました
2025年10月31日(金)16時40分から19時にかけてクラーク記念館CL1教室にて、「サン=シモン 没後200年―今、問われているもの―」を開催しました。
フランスの政治・社会思想家であるクロード=アンリ・ド・サン=シモンが死去して、2025年でちょうど200年です。 本講演会はサン=シモンの思想をあらためて捉え直すとともに、今日の日本、そして世界においてサン=シモンの思想をどのように活かしうるかについて考えることを目的としたものでした。
フランス革命後の不安定な社会の中を生きたサン=シモンは、近代にふさわしい新しい社会のあり方として産業体制を構想するとともに、旧体制としての封建体制の残滓を一掃して新しい社会を安定させるための方策について志向しました。自然のあり方から社会のあるべき姿を導き出そうという考えは、弟子のオーギュスト・コントを通じて社会学を成立させる原動力となった一方で、新しい社会の基盤として産業に注目するとともに、産業発展による富の拡大と生活水準の向上や、資本家と労働者を一つの産業者として位置付けるという思考、そしてこうした両者の一体化と最貧層の境遇改善の実現を可能にする道徳について構想したことなどは、社会主義と呼ばれる思想系譜の萌芽の一つとなりました。とはいえ、サン=シモンの市場経済の自由を重視して、効率のよい安上がりの政府(小さな政府)を志向する姿勢は、今日における社会主義の一般的なイメージとは大きく異なることに留意する必要があります。
中嶋洋平(同志社大学グローバル地域文化学部准教授)は以上のようなサン=シモンの基本的な思想について振り返るとともに、資本主義社会の中で生きているわれわれにとって、人びとの連帯のためにもこうした資本主義黎明期に紡ぎ出された理想に今一度目を向ける必要があると締め括りました。そして、白瀬小百合(日本学術振興会特別研究員(PD))は明治以降の日本におけるサン=シモンの思想の受容のあり方をテーマとして、とくに明治から大正にかけての積極的な受容と探究のあり方を解説しました。同志社英学校出身の岸本能武太が戦前におけるサン=シモン研究の重要な人物であることは印象深く、サン=シモンの没後200年のイベントを同志社で実施することの意味をあらためて考えさせられました。
一方で、中井敦子(同志社大学グローバル地域文化学部名誉教授)はフランスにおけるサン=シモンの思想の受容のあり方の一つとしての万国博覧会をテーマに、19世紀の文学作品に現れる「展示されるもの」「並べられたもの」の描写――多様な国々の産品や技術、文化が一つの会場に集められ、視覚的に“陳列”されるという空間経験――が、当時のフランス社会にとってどのような意味を持っていたのかを精緻に分析しました。こうした「並置された世界を見せる」という万国博の空間性は、国際的協調や技術進歩を直接に称揚するというよりも、むしろ産業社会の価値観を可視化する場として理解でき、そこにサン=シモンが構想した社会像との親縁性を見いだしうる点が印象的でした。中井の報告は思想史と文化史を横断する刺激的な知見を提供するものとなりました。
以上の三報告は、サン=シモン没後200年という節目に、その思想を政治史的・社会史的・文化史的な複数の角度から再検討する貴重な機会となりました。とくに、産業者による社会の再組織、封建的残滓の一掃、そして社会の安定と連帯をめざすサン=シモンの構想が、19世紀から21世紀へとどのように受け継がれ、変奏されてきたのかを立体的に示す点で、いずれの報告も互いに補い合う内容でした。而して、本講演会はサン=シモンのの思想から現在の社会を考える上でなお豊かな示唆を得られることを確認する催しとなったと言えます。
2025年度同志社大学グローバル地域文化学会小規模講演会「大島紬の未来」を開催しました
当日の様子
正課科目である「グローバル地域文化学の実践2(奄美で考える多様性と持続可能性)」との連動企画であり、2023年度の「大島紬の世界」、2024年度の「大島紬とひと」(ゲスト講義として実施)につづく第3弾として開催した。奄美大島の龍郷町で本場奄美大島紬の織元「夢おりの郷」の代表を務める南晋吾氏と、京都で仕立て業を営む「藤工房」代表の加藤義裕氏をお迎えし、伝統産業の持続可能性について語っていただいた。
龍郷柄の着物が衣桁にかけられ、大島紬を纏った参加者の方々が多くいる会場で、まずは奄美大島における紬のたいせつさを歌ったシマ唄を聞いたあと、南氏より大島紬の歴史やその特徴、作業工程などについて説明があった。1300年の歴史を誇り、世界三大織物の一つにも数えられる大島紬の製造工程は30~40ほどに及ぶ。なかでも「本場奄美大島紬」は、絹100%であること、先染めの手織りであること、平織りであること、締機(しめばた)で手作業によりタテ・ヨコ絣の加工をしたもの、手機でタテ・ヨコ絣の絣合わせをして織り上げたもののうち、厳しい検査を潜り抜けたものだけに証紙が貼られる。また、泥染めという独特の技法によって特有の艶と柔らかさが生まれたり、奄美の自然を模した各地域の伝統柄があるなど、奄美の歴史や文化と切っても切り離せない伝統産業であることがわかった。最盛期の1972年には29万7628反織られていた本場奄美大島紬の生産量は、2024年には2379反となり、担い手である生産者も減少している。職人の高齢化や流通・生産体制などの積年の課題を前に、南氏が取り組んできた若い世代の作り手によるプロジェクトや学校現場での着付け体験授業、海外での出展・PR活動などが紹介された。
2025年度開催
次に、創業120年の仕立て業とともに、さまざまな作り手と商品をSNSを通じて着物愛好家に直接届けるという先進的な取り組みをしてきた加藤氏から、大島紬の魅力と面白さや、着物業界をめぐる現状と課題について語っていただいた。加藤氏は、京都・室町において連携してきた各種メーカーとともに東京・日本橋であらたに店舗を構え、顧客への総合的なサービスの提供と和裁士の育成を両立させる持続可能な取り組みをいっそう進めている。奄美の伝統柄である「秋名バラ」の大島紬を着用した本学部教員の尹からは、ものづくりの楽しさと可能性を考える事例として、南氏の織元で入手したはぎれを加藤氏の工房を通じて帯やバッグに作り替えた実物を紹介し、参加者からの関心を大いに呼んだ。
最後に、南氏が近年制作に取り組んできた新たな作品を多数ご紹介いただいた。伝統柄をモダンかつ大胆に組み込んだ帯や着尺、伝統柄をあしらった半襟や帯揚げなどの小物とともに、泥藍染めの綿麻着物の最新作が反物として並び、本学学生2名が着装(着物のかたちに見えるように体に合わせること)をさせていただいた。反物として見た時と、身に纏った時とではまた印象が異なり、洗える素材であるという手軽さが、若年層や着物を着ない層へアピールし、やがては大島紬への入り口になる可能性を感じさせてくれた。講演会終了後も、作品を間近で熱心に見る学生たちの姿が印象的であった。
参加者は、本学学生16名(うちGR学部生13名)、本学教員7名(うちGR学部教員3名)、一般20名の計43名と、過去3年の企画のなかでも学内外での関心が非常に高く、異なる世代、立場、経験を持つ人びとが大学という場で交わる貴重な機会を創出できたと考える。
2025年度第2回グローバルキャリアトーク「国際機関で働く!」を開催しました
2025年7月3日(木)16時40分から18時10分にかけて、志高館SK112教室にて第2回グローバルキャリアトークを開催しました。
世界銀行コンサルタントの立石英吾さんをお招きして、「国際機関で働く!」をテーマに,具体的な業務内容や国際機関で働く意義、
求められる能力についてお話しいただきました。
「国際機関では、自らのコンフォートゾーンを抜け出し、未知のことに挑戦し続ける姿勢や、臨機応変に対応する力が必要とされる」
「実務経験が重視される国際機関では、すでに培った専門性を土台に貢献する姿勢が求められる」
「流暢に話しているところを見せたいという『自己満足の英語力』ではなく、他者に自分の意図や考えを正しく伝えるための英語力が必要」
「学部生のとき、横断的な学びであるリベラルアーツを通じて、多角的な視点と批判的思考力を養った。リベラルアーツとは、決して広く浅く学ぶことではない」
立石さんには昨年度もお越しいただき、主に海外進学についてお話しいただきました。
今回は世界銀行入行後のキャリアに焦点を当て、立石さんご自身のご経験をもとに、業務の事例や、国際機関で求められる能力、国際的な英語力、そして入行までのプロセスについてご講演いただきました。
会場からは多くの質問が寄せられ、終了後も立石さんと学生の間で交流が行われていました。
幅広い地域・分野を学ぶGR生にとって、リベラルアーツの学びで得た知見を活かして働く立石さんの姿は大きな刺激となり、キャリアの選択肢を広げる機会となったようです。
2025年度第1回グローバルキャリアトーク「就活”超”早期化」を開催しました
今回は「就活“超”早期化」をテーマに、2026年3月に卒業予定の4年生3名が登壇し、早期化が進む就職活動の概要やそのスケジュールについて体験談を話しました。
会場には就職活動を控えた3年生だけでなく、1,2年生も多く、100名を超える参加者となりました。
「早期化が進んでいるからこそ、『知らず嫌い』せずさまざまな業界や業種を見る」
「就職活動は、一般解ではなく『個別解』である。一般的には早期化は進むものの、留学といった個別の計画を踏まえて、自分に合った就活の形を見つけて欲しい」
「新卒採用であることを活かして、最後まで諦めず挑戦する」
「GRだからこその”広い視野”と”専門性”を強みに」
近年、人手不足が叫ばれると同時に売り手市場であることが強調され、数多くの企業の選考時期が急激に早期化する傾向があります。
そのような現状のなかで就職活動に挑んだ4年生は、ワークショップやインターンシップへの参加の重要性、留学を見据えた就職活動の開始時期などを強調していました。
また、国際総合物流企業の採用担当部局の方もお招きし、「フォワーディング事業」とよばれるビジネスモデルを中心に、グローバルに活躍するキャリアプランについてお話しいただきました。
会場からも多くの質問が出て、活発にやり取りが行われました。また、イベント終了後も登壇者と参加者の間で質疑応答が続きました。このイベントを通して学生の抱える就活に対する不安解消やビジョンの構想につなげることができたようです。
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