MENACHE Dario Andres(メナチェ ダリオ アンドレス)
| 職名 | 助教 |
|---|---|
| 研究者情報 | 研究者データベース |
学生へのメッセージ
スペイン語は、ヨーロッパや中南米を中心に約5億人以上が母語として話している、世界有数の言語のうちの一つです。日本では英語ほど身近ではないかもしれませんが、スペイン語圏の21カ国のさまざまな地域で日常的に使われています。私が日本に来たばかりで知り合いがいない頃、初めて出会った同じスペイン語圏のチリ人やエクアドル人とはスペイン語で自然に会話することができたため、すぐに打ち解けることができました。共通の言葉があることで、人との距離は思っているより早く縮まります。
さらに、今日では日本企業の多くも中南米を中心に進出しているため、スペイン語ができるようになれば将来の選択肢は確実に広がります。また、日本ではあまり留学先として注目されないかもしれませんが、近年日本との経済交流が盛んなメキシコや、日系コミュニティを通して日本と深い関係を築いてきたアルゼンチンなどを選択すれば、スペイン語で人と話し、教科書だけでは分からない考え方や価値観に直接触れることができます。
それと同じくらい大切なのは、言葉が自分の「好き」と結びつくことです。スペイン語圏ではサッカーが盛んで、久保建英さんのようにスペイン語を使いながら活躍する若い日本人選手もいます。音楽の分野ではロザリアが世界的に注目され、日本への関心も高く、東京で撮影を行ったり、楽曲の中で日本語を取り入れたりしています。動画やSNSでも、スペイン語で発信する若いクリエイターが多くの支持を集めています。意識されていなくても、スペイン語はすでに皆さんの身近にあり、皆さんの「好き」と自然につながっています。
私の授業では、基礎を大切にしながら、音楽や映像なども取り入れて学びます。スペイン語は国や地域ごとに表現や響きが異なりますが、そうした違いも楽しみながら、その多様な魅力に触れていきます。スペイン語を通して自分の可能性を少し広げてみたいと思ったら、ぜひ一緒に挑戦してみてください。
プロフィール(経歴、趣味、等)
私はアルゼンチン出身で、首都ブエノス・アイレスに生まれました。高校時代に日本文化に惹かれ、日系人の学校で日本語を学び始めました。そこで初めて本気で勉強に打ち込む楽しさを知り、歴史学者である叔母に憧れてブエノス・アイレス国立大学で西洋史を専攻しました。学部時代は日本語教師や通訳として働き、トヨタ関連の現場で通訳を担当したこともあります。日本語研修で何度か来日し、教科書には載っていない人々の暮らしの中にある日本の姿に強い刺激を受けました。大学卒業後、さらに日本について深く学びたいと考え、奨学金を得て京都大学の修士・博士課程に進学しました。研究を続ける一方で、スペイン語や英語で外国人に京都の街を案内するガイドのアルバイトもしてきました。休日には自分で神社仏閣や史跡を巡るのが楽しみです。高校時代から続けているギターや、アルゼンチン人らしいサッカー観戦も大切な趣味です。アルゼンチン名物の牛カツ「ミラネッサ」が好物で、日本ではそれに似た「カツカレー」をつい頼んでしまいます。
研究内容
私の研究テーマは、16〜17世紀のイエズス会による日本宣教です。特にフランシスコ・ザビエルやアレッサンドロ・ヴァリニャーノの思想を手がかりに、宣教師たちがどのように日本文化を理解し、在来宗教をどのように描いたのかを分析しています。たとえば、イエズス会士と仏教僧侶が出会った際に、相手について語るうえで「悪魔」という概念がどのような役割を果たしたのかを研究しています。さらに、この概念が日本で「天狗」などの語として翻訳され、どのように受け止められたのかにも注目しています。近年では、宣教師の書簡だけではなく日本側の史料も参照しながら、神に誓うというキリスト教の習慣がどのように受け止められ、迫害後にどのような形で残されたのかを調査しています。
主要業績
- メナチェ・ダリオ・アンドレス「聖フランシスコ・デ・ザビエル書簡における僧侶像 :好意的な印象から好戦的な態度へ」『アジア・キリスト教・多元性』18号、2020年、13-27頁。
- メナチェ・ダリオ・アンドレス「『イエズス会日本コレジオの』に見られる天使と悪魔像について」『基督教学研究』43号、2024年、89-103頁。
- メナチェ・ダリオ・アンドレス「ヴァリニャーノの『日本のカテキズモ』に見られる迷信行為と悪魔的契約の意義について」『基督教学研究』44号、2025年、97-110頁。
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