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アジア・太平洋コース 教員

朴 鍾厚(パク ジョンフ)

阿部 範之
英語表記 Jonghoo PARK
職名 准教授
研究者情報 研究者データベース

学生へのメッセージ

안녕하세요!(アンヨンハセヨ)
コリア語担当の朴鍾厚(박종후, パク・ジョンフ)です。
最近は世界的に韓国のポップカルチャーが非常に人気ですね。皆さんの中にも韓国の歌やドラマ、映画などを楽しんでいる人が大勢いるかと思います。一昔前と違って今はこれらのものを活用すれば楽しく韓国語を習うことができます。
他の言葉を習得するための最善の道は、目的を持つことです。推しの韓国語を聞き取りたいとか、韓国旅行に行って買い物や注文に困らないとか、日韓関係の改善のための仕事に就けたらいいなぁなど、いろんなことに興味を持ち、その目的を達成するために頑張っていたら、そのうち自分の韓国語の能力もグングン伸びると思います。また、他の言語を学ぶということは、自分自身を見つめ直すいい機会にもなります。皆さんにはその貴重なチャンスを逃さず掴みとってほしいです。
日本語と韓国語は類似している部分が多く、日本人にとっては身近に感じやすいと思います。そのため、韓国語なんか簡単すぎると思い込み勉強を怠ってしまう人もいたりします。しかし、それでは実力は中々伸びないのは一目瞭然です。やはり両言語は異なる言葉であり、高いレベルになればなるほど相違なとことも多くなるのです。このような点をしっかり念頭に置き、コツコツ勉強していくのが大事だと思います。千里の道も一歩からという諺を忘れず、一緒に頑張って韓国語をマスターして行きましょう。

プロフィール(経歴、趣味、等)

私は韓国の延世大学で韓国文学や語学を専攻した後、同大学院に進学し現代韓国語の文法論を専攻しました。修士課程では言語学の全般を教わりながら、言語資料を集めデータベース化する方法やそれの加工や分析方法など今後研究者としての基礎を磨く勉強をしました。特に、韓国語の口語コーパス構築プロジェクトと韓国語辞書の編纂プロジェクトに携わらせてもらったのはとてもいい経験でした。
修士課程を終えてからは、博士課程を踏みながら韓国語の講師を並行しました。研究と教育を並行して成し遂げるのは簡単なことではありませんでしたが、学問が自己満足に止まらないためにも実際の教育現場で自分の力量を試してみる必要があると考えました。私が勤めたのは、延世大学韓国語学堂という韓国では最も伝統のある最古・最大の韓国語教育機関です。そこは韓国語教育を最先端で引っ張っている所として、自分の専攻を活かすために最適な場所でした。このような所で、世界の各国から来た多様な国の人々に韓国語を教えることは、今までの自分の勉強をもう一度見つめ直す良い機会となり、自分の研究はもちろんのこと韓国語教育の実務においてもとても役に立つ時間でした。そして3年間の経験を積んだ後、2012年に来日し、現在はこのように日本で韓国語や韓国の文化などを教えています。

研究内容

私の研究分野は、「現代韓国語の文法論」と「外国語としての韓国語教育」です。主な研究テーマとしては、現代韓国語の格(case)の実現様相、日本語母語話者の韓国語学習動機などです。特に、最近は認知言語学や言語類型論に基づいた日韓両言語における助詞の実現様相と制約について研究しています。また、韓国語教育の分野では学習者の学習モチベーションの維持のための教授法などについて興味を持ち、研究を進めています。

主要業績

【論文】
  • 보조용언 ‘있다’의 결합 제약과 상적 의미 해석(補助用言「itta」の結合制約とアスペクト意味の解釈)『国語学』77、pp.131-165、2016年.
  • K-ポップ歌詞の計量的語彙分析、『マテシス・ウニヴェルサリス』21-1、pp.1-32、2019年.
  • 日本の大学における非専攻韓国語学習者の向上させたい言語能力に関する調査分析、『新世紀人文学論究』第5号特別記念号、pp.227-242、2021年.
【教材】
  • 『コツコツ韓国語文法練習帳』(博英社)、2021年.
  • 『コツコツ知ろう韓国の社会と文化』(博英社)、2022年.
【翻訳書】
  • 『언어를 둘러싼 문제들-언어학・일본어론으로의 초대(ことばをめぐる諸問題-言語学・日本語論への招待)』(서울:박영사[ソウル:博英社]、2022年)[松本克己著、『ことばをめぐる諸問題-言語学・日本語論への招待』三省堂、2016年]
  • 『한일사역구문의 기능적 유형론 연구-동사 기반의 문법에서 명사 기반의 문법으로(韓日使役構文の機能的類型論研究-動詞基盤の文法から名詞基盤の文法へ)』(서울:역락출판사[ソウル:亦楽出版社]、2022年)[鄭聖汝著、『韓日使役構文の機能的類型論研究-動詞基盤の文法から名詞基盤の文法へ』くろしお出版、2006年]
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