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アメリカコース 教員

稲垣 俊史(イナガキ シュンジ)

稲垣 俊史
英語表記 Shunji INAGAKI
職名 教授
研究者情報 研究者データベース

学生へのメッセージ

大学生活を有意義なものにするには、自分がおもしろいと思えるもの、一生懸命打ち込めるものを見つけることが大切です。そして、そこを出発点として自分の目標を定め、あとは、その目標達成に向かって一日一日を無駄にせず努力を重ねることです。もちろん目標は達成できるとは限りませんが、人生の大半は目標に向かって努力する過程だと思うので、その過程が楽しめれば人生は充実し、得られるものも多いはずです。(結果はどうであれ)そこから新たな目標が生まれたり、思いも寄らない世界が開けてきたりします。私の場合、大学で英語を専攻し、ESSクラブに属するなどして英語学習に没頭した結果、「どうすれば英語ができるようになるのか」を真剣に考えるようになりました。それが、「第二言語習得論」という学問分野との出会いにつながり、その興味がその後30年続いています。学部時代に英語を一生懸命勉強したことが、その後の様々なグローバルな体験(留学生活、様々な国籍の人との出会い)、そして大学教員としてのキャリアにつながりました。大学の4年間の過ごし方がこれほどまでにその後の人生に影響するものかと実感しています。グローバル地域文化学部では、英語以外にもさまざまな言語を学習する機会、さまざまなグローバルな問題に精通する機会が与えられています。ぜひとも本学部で、自分が心から興味を持ち、情熱を注げるものを見つけてください!

プロフィール(経歴、趣味、等)

広島県福山市出身。大阪外国語大学英語学科卒業後、広島大学とハワイ大学で英語教育の修士号を、カナダのマギル大学で言語学の博士号を取得しました。大阪府立大学で11年間、名古屋大学で6年勤めた後、2016年度にグローバル地域文化学部に移ってきました。大阪の中津に住んでおり、健康増進のため時間を見つけて淀川河川敷でジョギングをしたり、釣りをしたりしています。野球好きでカープファンです。

研究内容

専門は第二言語習得論です。人はどのように第二言語を習得するのかに関する研究です。おもに、日本人の英語習得と第二言語としての日本語習得を研究してきました。英語を教えることが好きで、「英語力のつく授業」を目指して日々実践に励んでおります。特に、INPUT–>INTAKE–>OUTPUTの流れに沿った活動、ならびに英語多読・多聴の普及に力を入れています。最近では3つ以上の言語が話せるPolyglot(多言語話者)の学習法に興味を持っており、自分でも中国語、スペイン語、ドイツ語の学習に取り組んでいます。

主要業績

  • Inagaki, S. (2001). Motion verbs with goal PPs in the L2 acquisition of English and Japanese. Studies in Second Language Acquisition, 23, 153-170.
  • Inagaki, S. (2014). Syntax-semantics mappings as a source of difficulty in Japanese speakers’ acquisition of the mass-count distinction in English. Bilingualism: Language and Cognition, 17, 464–477.
  • 稲垣俊史・稲垣スーチン (2017). 『日本の大学英語教育における多読の効果』一粒書房
  • 稲垣俊史 (2018).「日本語話者による英語の可算・不可算の区別の習得」白畑知彦・須田孝司 (編)『第二言語習得研究モノグラフシリーズ2』1-22頁 くろしお出版
  • Inagaki, S. (2024). Transfer and learnability: Still a ‘primary’ consideration in L2 acquisition research. Linguistic Approaches to Bilingualism, 14, 74-78. doi: https://doi.org/10.1075/lab.23062.ina
  • Inagaki, S. (2024). Exploring success factors in long-term extensive reading: A case study of a Japanese university student. Doshisha Global and Regional Studies Review, 21・22, 1-18.
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