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アジア・太平洋コース 教員

石野 未架(イシノ ミカ)

石野未架先生
英語表記 Mika ISHINO
職名 准教授
研究者情報 研究者データベース

学生へのメッセージ

グローバル地域文化学部に興味をもった皆さんは,これまで何等かの海外生活を経験していたり海外にルーツがあったりして,海外の文化に関心を抱いている方が多いのではないでしょうか?本学部にはそのような方がたくさん学んでいます.例えば,中学生や高校生の頃にすでに交換留学などを通じて海外で暮らした経験のある人や,両親の都合で幼少期を海外で過ごした経験をもつ人が何人も在籍しています.もちろん,これまで海外に行った経験はなくとも,海外の文化や言語に大きな影響を受けてこの学部での学びを志望してきた人たちも多いです.いずれにしても,本学部の学生に共通する特徴は,知らない言葉や異なる文化を学ぶことに強い関心があり,好奇心と行動力に満ちている点だと思います.そんな学生のみなさんは,長期休みの過ごし方もとてもアクティブでユニークです.彼らの話から私もいつも刺激をもらっています.
 皆さんが本学部で学ぶことのメリットの一つは,そういった仲間に出会えることでだと思っています.我々教員の授業からも,もちろん多くを学ぶことができると思います.しかしそれ以上に皆さんにとって刺激が多いと思うのは,好奇心と行動力に満ち溢れたユニークな人たちと一緒に学ぶことができる点にあると思います.私自身,本学部に着任してまだ間もないですが,学生たちから多くの刺激を受けています.グローバル地域文化学部は,学問だけではなく,一緒に学ぶ仲間からも多くの刺激を得られる学部だと思います.ぜひ本学部で面白い仲間をみつけて刺激に満ちた4年間を過ごしてください.

プロフィール(経歴、趣味、等)

京都府出身.大学卒業後は1年間ワーキングホリデービザでカナダのトロントに住んでいました.帰国後は広告代理店で営業の仕事をしていましたが,英語を教える仕事がしたいと思うようになり退職し,日中は派遣社員として働きながら夜は大学院に通い,外国語教育学の修士号を取得しました.そして教員採用試験を受けて高校の英語教員になりました.しかし教師として働くうちに,今度は英語の授業の方法をもっと追求したくなり,英語の授業を研究するために再び大学院に戻りました.
 大学院では2015年より日本学術振興会特別研究員(DC1)に採用され,英語教師の授業の方法に関する研究に取り組みました.博士課程2年目の秋からは,カリフォルニア大学ロサンゼルス校の客員研究員としてアメリカで研究していました.帰国後の2018年に博士論文を提出し,博士号(言語文化学)を取得しました.2018年4月から2020年3月までは立命館大学言語教育センターに所属し,主にスポーツ健康科学部で英語を教えていました.そして2020年4月より,現職に至ります.
 最近の趣味は焼き菓子をつくること,パン屋めぐり,娘の写真をとることです.

研究内容

 私は高校で英語教師をしていた経験から,英語教師の成長や英語の授業のやりかたを対象にした研究を行ってきました。特に,生徒と教師が普段は日本語で会話をしているにもかかわらず,授業のあいだは英語で会話をするということの難しさをテーマに研究してきました. 
 このようなテーマを研究するために「会話分析」というアプローチを用いてきました.会話分析とは,一言でいうと,人と人とのコミュニケーションのやりかたを対象とした学問です.会話分析はそれだけで一つの学問分野ですが,私は英語教育学における知見を導くための手段として,会話分析を応用しています.従って,私の研究はいわゆる「応用」会話分析とよばれる研究に位置付けられます.

主要業績

単著
・石野未架. (2023). 『教師の相互行為能力は記述可能か──英語授業の会話分析による試み』多賀出版, ISBN: 9784811580814

学術論文
・Ishino, M. (2023). Inclusive third-turn repeats: managing or constraining students’ epistemic status? Classroom Discourse, 1-28.
・Ishino, M. (2022). Request for permission to Switch to L1: Treatment for unlocatable problems in English medium of instruction classrooms. Linguistics and Education 71, 1-11.
・Ishino, M. (2021). Teachers’ embodied mitigation against allocating turns to unwilling students. Classroom Discourse, 1-22.
・石野未架. (2020). 教室のなかの教師の 「権力性」 再考: IRE 連鎖における正当的権威の維持. 教育社会学研究,107, 69-88.

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