アジア・太平洋地域 教員一覧

殷 文怡(イン ブンイ)

阿部 範之
英語表記YIN WENYI
職名准教授
主な担当科目中国語関連科目
所属コース名アジア・太平洋コース
研究者情報

学生へのメッセージ

 高校の時、自分も将来何をしたいかわからなくて、大変悩んでいた時期がありました。大学受験時、父が華東師範大学対外漢語専攻を薦めてくれたので、頑張って受かりました。入学後もただ毎日勉強していただけでした。転機は大学4年の時でした。教育実習で、いきなりある留学生のクラスを任せられるようになり、ドキドキして教室に入って、教壇に立った瞬間、自分の一生の職業がわかりました。あれ以来どんな大変な状況があっても、一度もこの仕事を離れたことがありません。好きなことを職業としてできる自分が最高に幸せだといつも思います。今になって、自分のことをわかってくれた父にただただ感謝します。
 皆さんも、大学という4年間、いろいろな未知の世界に入り、いろいろなことを挑戦し、たとえ失敗してもいい、いつか本当の好きなことを見つかることができれば、ぜひ勇気を持って頑張って進んでもらいたいと思っています。

プロフィール(経歴、趣味、等)

 中国華東師範大学を卒業後、北京の大学で5年間勤務しました。主に留学生向けの中国語の授業を担当し、その間、中国教育部認定の「対外漢語教師資格」を取得しました。当時、日本からの留学生が多く、私も日本語、日本の文化を学びたかったので、とうとう留学を決意しました。その後、上智大学外国語研究科言語学専攻博士課程に進み、応用言語学について研究し、更に言語学の道を歩みつづけました。大学院修了したあと、立教大学、上智大学、そして京都大学の国際高等教育院で勤めました。2018年に同志社大学グローバル地域文化学部の職に就きました。
 自分は常にいろいろな新しいことを挑戦したい心を持っています。2013年から京都で暮らすようになり、しだいにこの古い町の魅力を感じてきました。ここでいろいろなことを体験したいと思い、和装や茶道、最近華道京都未生流の先生に就いて学んでいます。「和の文化」にすごく引きつけられました。外国の文化を学んでいると同時に、ますます自分の母国の文化の大切さを感じはじめました。小さい頃から一番興味があるのは殷商時代の青銅器と、甲骨文字、金石文字など中国の漢字文化です。そして、旅行も好きて、時間があれば、もっともっと世界を見てみたいです。

研究内容

 研究分野は対外漢語、外国語教育、応用言語学です。大学の専攻は対外漢語で、長い間中国語教師の仕事に携わっています。上智大学大学院在学中、応用言語学を専門研究分野として勉強し、言語学全般、外国語教育や言語テスティングなどについて学びました。特に関心を持っていたのは語彙認識の研究でした。きっかけは当時読んだ認知実験の論文でした。認知実験で目に見えない脳の認識プロセスを研究するのはとても面白いと思っています。学習者は語彙をどのように認識し、彼らがすでに持っている第一言語は第二言語の語彙認識にどのような影響を与えるのかについて研究しました。今まで、日本、アメリカ、そして中国の大学で研究実験を行いました。日本語と中国語の語彙認知プロセスの共通点と相違点を調査するとともに、初級学習者と上級学習者の比較もし、学習の環境や文字体系、言語能力など語彙認識に様々な影響を与えることがわかってきました。語彙認識の実験と研究データの分析によって認識のモデルを構築し、認識のプロセスを解明したいと考えています。

主要業績
  • 『大学1,2年生のためのすぐわかる中国語』改訂版(東京図書株式会社,2017年) 
  • 「How are the Two Lexical Information Represented in the Bilinguals’ Cognitive Network? ― Word-Recognition Studies on Japanese Learners of Chinese」 (Sophia Linguistica No. 55, 2007)(論説資料保存会 中国関係論説資料第50号平成20年分に掲載)
  • 「Word-recognition procedures in readers of Chinese as a foreign language」(上智大学外国語研究科,2004年)