このページの本文へ移動
ページの先頭です
以下、ナビゲーションになります
以下、本文になります

ヨーロッパコース

見原礼子先生 (89243)

古くて、新しい。それがヨーロッパ。

 ヨーロッパは多くの国家・文化・言語を内包した多元的な地域であり、現代に至るまで多くの対立を経験する一方、対立を抑止するための連帯のあり方も模索してきました。また、大航海時代以降の海外進出によって、南北アメリカ、アフリカ、アジアといった世界の諸地域と密接な関係を持つようになり、今日のグローバルな世界のあり方には良くも悪くもヨーロッパが大きな影響を与えています。ヨーロッパを理解することは、私たちの生きる現代世界を理解することにつながるのです。
 本コースでは、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、ロシア語などの言語を通じて、ヨーロッパ諸国それぞれの固有の歴史・文化・社会を詳しく学ぶことで、多様なるヨーロッパの姿を捉えるとともに、諸国家間の「対立」と「連帯」のあり方からヨーロッパの一つになろうとする動きについても考えます。また「民主主義」「宗教」「移民」「植民地主義」といったテーマを通じて、ヨーロッパを世界との関わり合いの中で捉えることも重要です。

ヨーロッパコース写真(ロンドン)
ヨーロッパコース写真(オペラ座)

Student’s voice

ヨーロッパコース 2020年度生 加藤 結子さん

在学生_加藤結子さん     (89192)

多角的な視点が可能性を広げる

 高校生の頃、世界と中東地域の関係、国民国家のあり方や多文化主義に漠然とした問題意識を持っていたため、本学部の掲げる「グローバル」と「地域」という一見相反するコンセプトと、先生方の多種多様な研究分野に惹かれて入学を志しました。所属はヨーロッパコースですが、卒業論文では“Transimperial Perception of the Middle East in Japan”というように、「非ヨーロッパ地域」に焦点を当てています。この学部では、「複数の視点を持つ」ことが、学問としても人々との関わりの中でも尊重されているように思います。そしてこれらの学びを通して、「見方は一つでなくていい」という当たり前のようにも思える前提が、様々な「当たり前」を越えて、考え方や自分自身の可能性を広げていると考えました。コロナ禍でキャンパスに通えない日々が続き、留学が叶わなかった未練もありましたが、次のステップとしてここで培った多角的な視点を活かし、海外大学院留学を目指しています。

ヨーロッパコース 2018年度生 中島 雪乃さん

中島 雪乃さん

世界との関わりを、「自分ごと」として捉える

 小中学校時代の約6年半をアメリカと中国で過ごし、異文化との関わりの中で「日本人としての自分」を強く意識したこと、また高校でヨーロッパの歴史に関心を持ったことから、その学びを深められる本学部に進学しました。
 本学部では、ヨーロッパ地域における文化や歴史、言語を学び、また現代の西欧社会における課題と向き合うことで、自分とは異なる他者に寄り添う大切さを実感しました。2年次生ではケンブリッジ大学へ留学し、政治学と国際関係学の知識を深めるとともに、多様な価値観やバックグラウンドをもつ人との出会いを通じて、他者を理解するための多角的な視点を身につけました。現在はゼミにおいて、学びの集大成となる論文執筆を通して、世の中の問題を「自分ごと」として捉えることを学んでいます。
 大学卒業後は日系飲料メーカーに勤める予定です。本学部で培った国際的な感覚や語学力、そして「他者を想う力」を活かし、新天地でも挑戦を続けたいと思います。

卒業生の声

ヨーロッパコース 2021年卒業 堀川 萌 さん

卒業生_堀川萌さん   (86157)

きっかけ、刺激、夢のある学部

 卒業後イギリスの大学院に進学、現在はウェールズに住み、文化遺産や自然遺産のプロジェクトに宝くじの収益金を提供する非政府公共機関で働いています。本学部で得た物事を様々な視点から見る力、他者を理解し、多様な文化や社会を尊重し、共生を試みる力、自分の興味を突き詰める力は、現在の生活において強みになっていると感じます。
 本学部はグローバルな問題に関心を持つ仲間と切磋琢磨し、様々な考えを持つ人々に勇気づけられ、自分の可能性を探るきっかけになる場所です。

ヨーロッパコース 2019年卒業 山内 美佳 さん

山内美佳さん

背景を受け入れ課題にアプローチする力

 卒業後IT会社に勤め、自動車製造業向けの営業を経験し、現在は脱炭素に向けたコンサルティングをしています。お客様より各社が抱える課題に対する解決の提示を求められますが、在学中に、物事の背景を理解し欧州の諸課題にアプローチした経験が活きていると感じています。様々な要素が複雑に絡み合いながら課題が生じることは、国や地域のみならず一企業においても同じです。「実際に現地に赴き多角的な知識や言語を身につけ、背景を理解する力を養い、より良い方策を議論するステップ」は、グローバル地域文化学部だからこそ培うことができた社会で活躍するときの強みだと感じます。

卒業論文テーマ

ヨーロッパコース
アジア・太平洋コース
アメリカコース