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アメリカコース

二村太郎先生 (89270)

千の顔を持つアメリカス

 本学部では、「アメリカ」を南北アメリカ大陸およびその周辺島嶼地域を含む「アメリカス(The Americas)」ととらえます。大航海時代以降、先住民が暮らしていた南北アメリカにヨーロッパ、アフリカ、アジアから多くの人々が流入した結果、実に多民族的で多文化的な国家・社会がこれらの大陸に形成されました。世界が地球規模のマーケットに統合されていく過程で、北アメリカはその中核的存在となり、政治・経済・軍事面ばかりでなく、やがて映画・音楽・ファッションなどのソフトな面でも大きな影響力を持つようになりました。天然資源が豊かな南アメリカは、農業や工業における経済的躍進に注目が集まる一方、その多様で独特な音楽や舞踊、文学などが世界で愛されています。
 本学はアメリカ合衆国の研究で日本の草分け的存在であり、本学部は南アメリカの政治・社会や文化を多面的に学べる日本でも数少ない学部の一つです。本コースでは、歴史、人種や民族、ジェンダー、大衆文化、国際政治などについて学びつつ、「アメリカス」を地域内の多様性と他地域との関係から考察します。

アメリカコース写真(ニカラグア)
アメリカコース写真(NY)

Student’s voice

アメリカコース 2021年度生 臼井 陸翔さん

在学生_臼井陸翔さん (89196)

アメリカでの「感覚」を「理論」で捉えなおす

 私は小学校時代をアメリカ中西部で過ごしました。その数年の間、極端な経済格差や人種間の摩擦といった日本ではあまり見られないような社会問題を意識することが度々ありました。そのため、アメリカの諸問題について学び、またグローバル社会に必要な教養を身につけるために本学部に進学しました。本学部は海外留学あるいは国内でグローバルな体験をする授業の履修が卒業必須条件であり、多様な文化や歴史に触れる機会を提供するカリキュラムが整っている点が魅力的でした。入学後は英語に加え、スペイン語学習にも力を入れ、2年次生でウェスタンミシガン大学に留学した際には自分の語学力が高まっていることを実感しました。卒論のテーマはアメリカの医療保険制度で、本土のいくつかの州とハワイの保険制度の対比を通して、アメリカ合衆国の歴史や文化、政治、経済、社会や人々のライフコースなどについて考察しています。将来は学部で得た知識や能力を活かして希望ある共生社会を実現できるような人材として国際社会に貢献していきたいです。

アメリカコース 2019年度生 出川 耀子さん

出川 耀子

海の向こうで「日本」に出会って

 高校生の頃に留学したカナダで、私は「日本」を見つけました。日本食や祭りなどが日系文化として根付いていて、誰がどのようにして日系文化を北米に広めたのか興味がわき、本学部のアメリカコースに進学しました。
 大学では、アメリカ以外にも、アジア、ヨーロッパに関する講義をさまざまな言語で学べます。1年次生の頃は広く様々な地域と分野について学習するのですが、上級生になるにつれて自分の知りたいことへの「問い」を立てていくことが必要となります。自分の持っている知識の中で、別々に学んだことでも結びつけて考えると、新たな気付きがあり、広い視野を持つことの重要性を実感しています。大学での学びを通じて初めて、知識は蓄えるだけではなく、活用してこそ意味があるものだということに気づきました。同時に日系文化について調べるうちに日本に対する新たな視点を持つこともできました。
 卒業後は進学し、北米における日系文化についてより深く学んでいきたいと考えています。

卒業生の声

アメリカコース 2019年卒業 佐藤 紀幸さん

卒業生_佐藤紀幸さん  (87190)

多様な物事の本質を理解するための学び

 卒業後、大手メーカーに勤務し化学品の購買・営業等とサプライチェーンをひとえに担う業務に従事しています。大学時代、世界における日本という意識を強く持ち、世界を舞台に活動できる日系メーカーを希望し、現在の企業に勤めています。業務を遂行するにあたり、在学中に学んだ大きな課題を認識し、背景を多面的かつ細かく理解・考察するという思考が現在の世界中の多様な会社との各種交渉業務等に役に立っています。大学時代の友人も様々な領域で活躍しています。現在でも集まり、話をして良い刺激を受けています。

アメリカコース 2017年卒業 中城 あすかさん

中城あすかさん

優秀な学友溢れる学部

 卒業後、大手メーカーで勤務し、現在は政府系機関に所属してカナダのトロントで働いています。前職も現職も海外の方とやり取りをすることが多く、在学中に学んだ広い視野で物事を考える力が役立っています。この学部には海外志向の強い学生や行動力のある学生が多いです。私自身、卒業後も国内外で活躍する同級生から刺激を受け、海外勤務を決心しました。そういった、「学び」だけではない、自分を鼓舞してくれる人との「出会い」もグローバル地域文化学部には溢れています。

卒業論文テーマ

ヨーロッパコース
アジア・太平洋コース
アメリカコース