コース紹介

アメリカコース

アメリカコース 宇佐見 耕一 教授

21世紀のアメリカ大陸を「発見」する。

 本学部では、「アメリカ」を南北アメリカ大陸およびその周辺島嶼地域を含む「アメリカス(The Americas)」ととらえます。
 大航海時代を経て、世界は地球規模の市場へと統合されました。カリブ海の砂糖、アメリカ大陸原産のジャガイモやトマトなどは世界の食文化を大きく変え、金銀の大量生産はグローバル規模の貨幣経済を発展させました。また近代以降、アメリカ合衆国は、政治・経済・軍事面だけでなく、音楽・ファッションなどの分野でも、グローバルな規模で影響力を持つようになっています。メキシコ系移住者をはじめ、移民を抜きにして現在のアメリカは語れません。また、かつて日本が移民として向かったブラジルなどの南米の国々も、経済のみならず文化の面でも存在感を増しています。
 本コースでは、歴史、人種や民族、ジェンダー、大衆文化、国際政治などについて学びつつ、「アメリカス」を地域内の多様性と他地域との関係から考察します。現在の社会問題や文化現象について、様々な角度から考えたい方を歓迎します。
アメリカコース写真(ニカラグア)
アメリカコース写真(NY)

Student’s voice

アメリカコース 2019年度生 出川 耀子さん

出川 耀子
海の向こうで「日本」に出会って
 高校生の頃に留学したカナダで、私は「日本」を見つけました。日本食や祭りなどが日系文化として根付いていて、誰がどのようにして日系文化を北米に広めたのか興味がわき、本学部のアメリカコースに進学しました。
 大学では、アメリカ以外にも、アジア、ヨーロッパに関する講義をさまざまな言語で学べます。1年次生の頃は広く様々な地域と分野について学習するのですが、上級生になるにつれて自分の知りたいことへの「問い」を立てていくことが必要となります。自分の持っている知識の中で、別々に学んだことでも結びつけて考えると、新たな気付きがあり、広い視野を持つことの重要性を実感しています。大学での学びを通じて初めて、知識は蓄えるだけではなく、活用してこそ意味があるものだということに気づきました。同時に日系文化について調べるうちに日本に対する新たな視点を持つこともできました。
 卒業後は進学し、北米における日系文化についてより深く学んでいきたいと考えています。

アメリカコース 2017年度生 髙橋 詩織さん

アメリカコース_髙橋詩織さん

本学部で、知的探求心を

 私は、高校時代からラテンアメリカ諸国・地域に興味を持っていました。それらの地域研究と、更にスペイン語、英語の両立ができる、本学部アメリカコースに入学しました。
 入学後は、本学部で興味のある講義を受講するだけでなく、海外に留学して自分の関心のある分野を追求することができます。私は、派遣留学制度を通してイギリスの大学で学び、異文化に触れるだけでなく、ラテンアメリカについての授業を受講し、多角的な物事の見方を身に付けました。またスペインへの短期留学で、語学や文化を吸収する機会も得ました。本学部の特性は、自分の関心のある学問を、好きなだけ深めることができ、主体性や考える力が身に付くところです。ゼミは少人数制で手厚い指導もあり、4年間の学びをスペイン語の卒業論文として修めることができました。
 これらの経験を生かし、将来はグローバル社会に順応し、新たなフィールドにも挑戦していきたいと思います。

卒業生の声

アメリカコース 2017年卒業 中城 あすかさん

中城あすかさん

優秀な学友溢れる学部

 卒業後、大手メーカーで勤務し、現在は政府系機関に所属してカナダのトロントで働いています。前職も現職も海外の方とやり取りをすることが多く、在学中に学んだ広い視野で物事を考える力が役立っています。この学部には海外志向の強い学生や行動力のある学生が多いです。私自身、卒業後も国内外で活躍する同級生から刺激を受け、海外勤務を決心しました。そういった、「学び」だけではない、自分を鼓舞してくれる人との「出会い」もグローバル地域文化学部には溢れています。

アメリカコース 2021年卒業 赤羽 春香さん

アメリカコース_赤羽春香さん

複雑な問題に向き合い続ける

 卒業後は環境学系の大学院に進学します。グローバル地域文化学部では、主にアメリカ地域の歴史等を学びながら、現代社会における問題とその背景の複雑さを知り、批判的思考力や多角的視点の必要性を強く感じました。また、それらを派遣留学や卒業論文執筆等を通じて養うことができました。進学後は、我々の社会と環境との在り方を模索するため、新たに自然科学分野の視点を取り入れつつ、地球規模の環境問題の社会的側面に着目して学びを深めたいと考えています。

卒業論文テーマ